まずはリラックス、「静と動」を見つめ「個性」と向き合う。オープンで不安のない、寄り添う療育へ。
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S.Cさん言語聴覚士 |2022年 入社キャリアや学びを深めるために、専門職スタッフが大勢いる当社に転職を決意。現在は「個別療育」だけでなく、「集団療育」における言語聴覚士の役割に新たな可能性を見出し、児発管とのモニタリング等にも参加。趣味:スクラッチアート、舞台鑑賞。
言語聴覚士(ST)を目指したきっかけ
昔から子どもに関わる仕事に就きたくて、「保育士」を志望していました。
そんな中、重度の自閉症で発達障害のお子さんが親戚におりまして…話ができない分、行動で気持ちを伝えようとする様子や、気持ちが通じ合う瞬間を共有するうちに、「こういった子どもが幸せに生きていくには、どうすればいいのか」という疑問がふと湧き上がったんです。
調べていくうちに、「言語聴覚士 ST」という職業を知りました。ほんの少しの発声でも、その子のお母さんがすごく喜んでいたことも、印象深かったです。
専門職スタッフの在籍数:189名
以前の職場は言語聴覚士の在籍が1名のみで、キャリアや学びを深めたいと思うにつれ、限界を感じていました。その点グローバルキッズメソッド・パークは、「多職種・多資格」が混在する職場で、まさに求めていた環境でした。実際に該当資格は10種類以上あり、本当に「多種多様なスタッフの集合体」といった感じです。
それぞれの知見を連携させて仕事ができると聞き、転職を決意しました。特に言語聴覚士の先輩たちの話も沢山聞いてみたい、と思いました。
実際に入社してみると、横の繋がりの強さを実感しましたね。疑問があったらSTだけでなく、OT・PT・保育士など…複数の資格職の方に相談できる環境が、とても心強かったです。近隣のスタッフとも対面で会うことができるし、オンラインでも、「月1回の社内勉強会」で学びや疑問を共有することもできます。(※ グループ内の専門職スタッフ189名 在籍/ 2025.4月現在)
年齢層も幅広く、新卒の方から経験豊富なベテランスタッフまで満遍なく、ちょうといいバランスで構成されていることも、組織体制としての安心感がありました。
「分からない」と言おう
もし入社を検討している方にアドバイスをするとしたら、「分からないことを、分からないと言おう」、です。新卒であれば、授業で習ったこととは全く違う、未知の事象がたくさん出てくると思うんです。実践はやっぱり、違う。
でもこの会社は、異業種からの様々な資格を持ったスタッフがたくさんいるので、まず等身大でいいので「聞く力」を身につけていって欲しいかな、と。困りごとも、助けてケアしてくれる仲間がたくさんいます。自分の知識も増やしつつ、積極的にこの環境を活用してもらえるといいな、と思います。
静と動。時間経過と共に
見えてくるのが「個性」
私の入社当時のイメージでは、言語聴覚士の仕事は当然、「個別療育」がメインだと思っていました。が、実際スタートすると「集団療育」の重要性も体感でき、友達との関わり合いから、子ども達のまた違った側面を認識できる場だと、理解を深めるようになりました。お子さん自身の成長を見守ることができるし、「個」では見えない性質が垣間見えることもある、それも「個性」なんですよね。
保護者様から「個別で見て欲しい」とご要望が上がるお子さんには、入室したタイミングで声を掛け、1対1でできるだけ見るように心掛けています。
誰しも「静と動」の側面があって、時間が経過してから見え始める「個性」もあります。例えば、小1から通い始めたお子さんが、小4になる頃には随分と落ち着かれることも多いです。
成長されたお子さんの「個別療育」に対しては、手持ち無沙汰だったり飽きが来る場合も多いから、よりアクティブで刺激のある「集団療育」へのシフトも、臨機応変に対応しています。さらに中学生になると、個別を「恥ずかしい」と感じることも十分あることです。その場合は、「筋力アップ」や、「舌の動きを意識づけながら、一定にするトレーニング」など、ご自宅で出来るアプローチを提案しています。

「話せる」
その手前で大切なこと
ご家族からは、「みるみる話せるようになること」を期待される場合があります。でもそれらは簡単ではなく、年単位ベースで根気強く続けていくもの。とはいえ、すぐに結果を追い求めてしまう気持ちもすごく分かる…実際に私自身が「明瞭で早い成長を」と焦ってしまったケースがありました。
そんな時、あるお母様から言われたんです。
「発語がみるからに上達したというよりも、
『暮らしやすくなった』ことが成長の証です」、と。
言葉を発するだけが全てじゃない。要求を伝えてくれるようになっただけでも、一歩前進。そんなスモールステップをご家族が感じ取れるよう、微力ながらも支えられたのかな?と思うことが出来たんです。「焦ってる場合じゃない、まずは私自身がリラックスして、長い目で見た、寄り添える療育を実施していこう」と心に刻みました。
とはいえ、私たちがお子様と過ごす時間は限定的ですし、「定着」まではなかなか難しい。そこは、日々暮らしを共にされるご家族の協力あってこそ。大切なことは、「出来るようになったこと」と「まだ今は出来ないこと」の連携をしっかり取っていくことだと思っています。
最近では児発管のモニタリングにも同席させてもらえるようになり、日頃のお子様の様子をお伝えすると、ご両親から少しずつ質問・疑問も頂けるようなりました。それがとっても嬉しくて。「不透明な療育」ではなく、「オープンで不安のない療育」で支えられるように、寄り添える存在であり続けたいです。
SCHEDULE
出勤
朝のミーティング、パソコン業務
レクの準備
昼食
小学校への送迎
個別療育を実施、
宿題チェックなど
工作・実験レク
ご自宅へ送迎
友人とごはんに行く
映画・YouTube鑑賞など